ボタンの交換はさほど難しい作業ではありません、これは強く圧入する形状ですが防水性の高い機種のものはねじ込み型状ものもあり少し部品代金と工賃は少し高くなります、外したムーブメントを再び挿入しストップウオッチ部の動作テストを行います。
プッシュボタンとベゼルの交換でお預かりしたスピードマスターです、今回はオーバーホール無しの部分的な修理になりました 4時側の破損したボタンの交換のため文字盤を含むムーブメントを外します
文字盤に対し真っ直ぐベゼルを取り付けて完了です、少しでもセンターがずれるとまたベゼルを外してやり直しになってしまいます ここは微妙にズレがあると気になる部分なので慎重に取り付け調整をおこないました。
無事にガラスの圧入が完了しました これが終わるとほぼ作業終了と言えます、ベゼル交換はやや高額な修理ですがかなり老朽化して傷んだ時計でも見違えるようにキレイになりますので予算が許すならお勧め致します。
ケースから外したベゼルから更にサファイアガラスを外し新しいベゼルへと交換します、ガラスの再圧入は正しい方法で行わないと高価なサファイヤガラスを破損する危険がありベゼル外し以上に気を遣う作業と言えます。
次はべセルオープナーで圧力をかけて慎重に外していきます、以前はケースに傷を入れないように気を遣う仕事だったのですが現在は工具が良くなっているのでこうした作業が楽になりました。
2014 12/31 sugaya-tokeiten.coporation