分解開始直後の写真です プリメロのムーブメントは印象的な曲線がとても美しいです、この個体はやや錆が見られますが年式の割には良い状態を保っていると思います。
少し古いですが2011年におこなったゼニス エル・プリメロのオーバーホール&カレンダー部品交換の記録です、キャリバーは最も一般的な400番のものになります。
ばらした部品を組み上げて歩度/精度の調整をおこなって完了です、耐久性にも優れ振動数も高い機種だけに現在の時計に劣らない程の高い精度に調整できました。

エル・プリメロは1初期型から基本構造は変わりませんが数々の改良が加えられており、その一つに天賦の石が大型のものに変更になっているのです この大型化により天賦に注油される油の膜のライフサイクルが大きく向上しています。
左の写真と近いアングルからの撮影、中央にあるオタマジャクシ(?)みたいな部品が2000年代から変更になった新カレンダーばねになり 現在のプリメロはこれが標準装備になっています、数千円程度の部品ですがカレンダーの不具合はほぼ解消できますので日付け送りの不良に悩んでいる方はぜひ当店にご相談ください。
この写真ではばね押さえ板があるため分かり難いのですが右上のカレンダーばねが折れているようです、この部品は年式の古いプリメロでよく破損する部分で日付け送り不良の原因になります。
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